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令和6年度あしたのまち・くらしづくり活動賞発表
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独自の発想により全国各地で活発に展開されている地域づくり・くらしづくり・ひとづくりの活動に取り組んでいる地域活動団体等を表彰する、令和6年度あしたのまち・くらしづくり活動賞(主催・公益財団法人あしたの日本を創る協会、NHK、読売新聞東京本社など)の各賞が以下の通り決定しました。
■内閣総理大臣賞
佐賀県佐賀市 特定非営利活動法人空家・空地活用サポートSAGA
■内閣官房長官賞
愛知県豊田市 敷島自治区
■総務大臣賞
福島県郡山市 一般社団法人CARNIVAL WORKS
■主催者賞
北海道白老郡白老町 特定非営利活動法人NPOウテカンパ
東京都世田谷区 NPO法人東京里山開拓団
岡山県津山市 城西まちづくり協議会
岡山県岡山市北区 特定非営利活動法人だっぴ
福岡県糸島市 特定非営利活動法人ENGAWA Project
■振興奨励賞
岩手県大船渡市 株式会社バンザイ・ファクトリー
東京都板橋区 あじさいの集い富士見
神奈川県厚木市 一般社団法人コミュニティカフェ荻野
福井県三方郡美浜町 特定非営利活動法人ふるさと福井サポートセンター
長野県長野市 非営利ボランティア団体「天空の里
いもい農場」
静岡県富士市 一般社団法人松野地区まちづくり協議会
静岡県富士宮市 富士宮市青木平区自治会
静岡県三島市 一般社団法人おたまちゃん食堂
静岡県牧之原市 勝間田区絆づくり事業
京都府長岡京市 八条が丘自治会
大阪府堺市南区 御池台校区連合自治会
兵庫県神戸市西区 月が丘自治会
広島県呉市 一般社団法人「くれ・ひと・まち情報応援団」
山口県下関市 NPO法人Kananowa
香川県小豆郡土庄町 小豆島・迷路のまちアートプロジェクトMeiPAM
高知県高知市 久重naturalチーム
福岡県豊前市 枝川内あじさい祭り実行委員会
佐賀県唐津市 NPO法人WeD
鹿児島県霧島市 一般社団法人大隅横川駅保存活用実行委員会
鹿児島県鹿児島市 喜入マナビバプロジェクト つわぶき
今年度の応募総数は197編でした。
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■内閣総理大臣賞
居住支援から広がった子どもの貧困対策と地域活性化への取り組み
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佐賀県佐賀市 特定非営利活動法人空家・空地活用サポートSAGA |
【活動内容】
【NPO法人の開設と活動】
特定非営利活動法人空家・空地活用サポートSAGA(愛称:空空(そらそら))は、設立当初から行政や地域と連携して空家所有者支援とともに、住宅確保要配慮者(高齢者、障がい者、外国籍の者、ひとり親家庭などを指します)に空家(アパート含む)を提供する居住支援を行ってきた。入居後も見守りを兼ねてスタッフが自宅まで食料などを届ける支援を続けてきた。見守りをしている中、ひとり親家庭で幼い小学生が空腹のまま一人寂しく留守番していたことがあった。そこから、子どもたちを飢えと孤独から救うために地域一体となった継続的な食糧支援や子どもの居場所づくりが必要と強く感じ、行政や商店街、他団体とも話し合い、まずは「支援の拠点」をつくることにした。
【支援拠点「まちなかオフィスTOJIN館」の設置】
地域住民の協力を得て唐人町商店街の中心部にある空き店舗付き住宅(3階建て)をリノベーションし、シェアオフィスのある複合施設にして、その収益の一部を子どもの貧困対策などの支援に充てることにした。2021年2月、空空の事務所もここに移転し、「まちなかオフィスTOJIN館」と名付け、新たな支援の拠点が誕生した。1階は、誰もが集えるコミュニティスペース、2階をシェアオフィス、3階は子ども達が遊べるプレイルームを設置した。
【子ども第三の居場所「居場所そら」の開所】
2022年5月、TOJIN館の2階(和室とキッチン)と3階(プレイルーム)に、子ども第三の居場所として誰もが自由に立ち寄れる「居場所そら」を開所した。週3回(月、水、金)開所し、ママスタッフが、おにぎりやお菓子を用意している。
【子育て支援館「さがコミュニティフリッジ」の開所】
九州初の無人のフードパントリーである子育て支援館「さがコミュニティフリッジ」(愛称:コミフリ)は、居場所そら開所から一か月後にOPENした。コミフリとは、農家や企業などからもらった支援物資を陳列して必要とする人に提供する場所、市内の空ビルを改修して開所した。24時間365日、米や野菜、お菓子などの食料品や衣料やトイレットペーパー、生理用品などの日用品を無料で受け取ることができる。支援対象は、児童扶養手当を受給しているひとり親(シングルマザー)家庭で、現在の登録者は230世帯。時間や人目を気にせず利用できるよう、携帯の鍵アプリ(登録時に付与)で入退室でき無人管理。
【TOJIN館を中心とした地域活性化】
拠点ができたことで、子ども達の支援に思い入れのある方々が多く集まるようになり、「子どもたちのために皆で何かやろう」という声が上がり、子どもたち主役のイベント「どんぐりキッズ市場」や、フリーマーケット「そらいち」の開催につながった。
夏祭りや秋のバルーンフェスタの時には、イベントスタッフがTOJIN館に集い、ごみ拾いボランティアの拠点となっている。今やTOJIN館は地域活性化の拠点となっており、唐人町商店街を中心に地域は次第に活気づいている。
居住支援から始まった空空の活動は、子どもの貧困対策や地域の活性化へと繋がり、きっとこれからも広がりをみせるに違いない。
【評価された点】
当初は住宅確保要配慮者に対する居住支援から始まった活動が、地域のニーズを踏まえつつ、支援の拠点づくり、子どもの居場所づくり、ひとり親等への物資支援、さらに拠点を中心とした地域活性化と、発展的に展開しており、さらなる活動の広がりによる将来性も感じられる点が高く評価された。
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■内閣官房長官賞
「しきしまの家」から始まる山村の未来 |
愛知県豊田市 敷島自治区 |
【活動内容】
【敷島自治区・「しきしま♡ときめきプラン」】
愛知県豊田市の山村部に位置する敷島自治区は、市内で最も過疎の進行が著しいコミュニティの一つ。平成22年、都市部から移住、新規就農に取組む若者たちから刺激を受け、住民自ら「しきしま♡ときめきプラン2010」を策定した。プランを道しるべに、空き家活用による移住者受入れに取組み、10年間で40世帯、98人の移住者を受け入れた。
【新たなフェーズ、人口減少・高齢化を受け止めて前に進む】
小学校の児童数増加やスモールビジネスの起業が相次ぐなどの効果をもたらしたものの、人口減少・高齢化に歯止めがかからなかった。そこで令和2年策定の「しきしま♡ときめきプラン2020」では、地域を次世代につなぐため、「結」のあったかつての共同体中心社会の再構築、住民同士が支え合い、都市とつながる新たな自治「関係自治」の実現に大きく舵を切った。
【地域運営組織と活動拠点「しきしまの家」】
「ときめきプラン2020」では、「支え合い社会創造」「農地保全」「未来に向けた構造改革」の重点プロジェクトを掲げ、地域運営組織とその活動拠点「しきしまの家」を整備することにした。旧保育所を借り受け、地域住民、都市部企業や大学のボランティアによるDIYで改装。工事費用は、住民の寄付金、クラウドファンディングで約400万円を調達。令和5年4月に「しきしまの家」は、カフェ「ふらっとyui」を併設してオープンした。
【年間100件の困りごと相談、5,000人の利用】
令和5年度、農林水産省の農村RMOモデル形成支援事業の採択により、農用地保全、地域資源活用、生活支援にかかる様々な実証に取組み、地域の持続化を展望する大きな成果をあげた。住民の困りごとを住民が有償ボランティアで支援する「支え合いシステム」実証、愛知工業大学と連携した「草刈りロボット」開発、高齢農家と中学生、都市部外食産業などが連携した特産品開発も大きく進展。毎月開催するマルシェ「ふらっと祭」は、こどもから高齢者までが200名以上来場する、地域の恒例行事として定着。
【都市とつながる新たな自治のかたち「関係自給」】
同会は「関係人口」を自治の主体に加え、相互利益を生み出しながら、山村を幸せな暮らしの場として次世代につなぐ考え方を持つ。「関係自治」の好事例として自治区内押井町を発祥にした「自給家族」の取り組みがある。遊休農地を活用し、生産者と消費者が家族契約を結び、「関係人口」となる消費者に安全で美味しい特別栽培米を長期安定供給するCSA農業である。自治区全体に広げる「しきしまの家・自給家族」実証は、令和6年度に200家族達成を目指す。
【課題と未来への展望】
令和6年4月にカフェ「ふらっとyui」が、ランチ、弁当の配食を開始、「しきしまの家」の利用者数は激増しており、月800人、年間10,000人以上の利用が見込まれる。困りごと相談件数も比例して増加し、年間200件を超える見込み。
今後の課題は、安定経営、財源、人材の行政支援に依存しない確保である。この実現に向け、地域電力会社㈱三河の山里コミュニティパワーへの全世帯加入、「自給家族」の拡大による事務手数料確保などを推進する一方、令和8年度の地域運営組織の法人化に向け準備を進める。
【評価された点】
近隣住民同士が支え合う「関係自治」や、その地域と多様に関わる人々を含めた「関係人口」という新しい概念の取り組みで成功している好事例。草刈りや高齢者の移動手段など、ニーズに合致した非常に身近な問題を解決し成果を上げている。クラウドファンディングや大学生と連携した新たな取組みへの挑戦は非常に発展性や先駆性がある。SNSなどでも分かり易く魅力的に発信している点も評価。 |
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■総務大臣賞
学生と創る子育てしやすい街づくり |
福島県郡山市 一般社団法人CARNIVAL WORKS |
【活動内容】
高校生・大学生など次世代を担う若い世代が中心となって実施する、子どもを支える街づくりプロジェクト。無料塾で直接支援による繋がりを生み、ドライフラワーやカフェでまち全体で子どもたちを支える仕組みを創っている。そして必要な家庭に支援を丁寧に届ける。学生と共に子どもの社会課題と向き合うことで、これからの地域を担う力を育み、繋がりのまちを生み出している。
【DRY FLOWER PROJECT】
お花屋さんから提供を受けた廃棄寸前の花をアップサイクルし、ドライフラワーにて販売し、子ども支援にチャリティするプロジェクト。製作過程では、ひきこもりやひとり親家庭、高齢者の方々が携わり、販売プロデュースを高校生・大学生が行う。収益は子ども食堂などに寄付することで地域全体で子どもから高齢者までを支える循環型の地域を生みだしている。
【無料塾FOUR’S STUDIO】
ひとり親家庭を含め様々な家庭を対象に、教育格差をなくし、楽しみながら子どもたちが学ぶことを目的とした学生が主体となって運営する無料塾。場所はスーパーの2階で実施し、学生と地域と企業で子ども達の教育を支える取組み。
【チャリティカフェanneau café】
1杯のチャリティコーヒーが子ども支援(寄付)につながり、高校生・大学生がデザイン・運営・販売まで行うチャリティカフェanneau café。チャリティイベントには外国にルーツを持つ方、障がいをお持ちの方等、多様な人が訪れた。多様性を持つ人が集まり、誰もが受け入れられる社会的包摂性を持ったコミュニティスペース(居場所)としてanneau
caféが機能している。
【食と対話で支えるひとり親サポートプログラム】
無料塾や様々なイベント・地域連携で繋がったひとり親家庭を中心に、毎月1回程度の食の支援と相談支援を実施。本取り組みにより経済的および精神的な困難に直面しているひとり親家庭を多く支えている。食材支援については、ひとり親家庭の困窮に対処するとともに、物価高による食費の負担軽減と相談支援の入り口として機能した。支援食材については、地域企業や個人と寄付や物的支援で連携し、地域全体で子育てを支える気運醸成にも寄与している。相談支援としては、ひとり親家庭が抱える様々な課題に丁寧に対応。心理的なサポート、育児や仕事との両立に関するアドバイス、法律相談、就労支援、住居に関する相談支援などを一時窓口として丁寧に対応しながらも、必要に応じて各関係機関(母子シェルターや児童家庭センター等)と連携しながら相談及び解決をしている。
【評価された点】
高校生・大学生が主体で、取り組みによっては中学生も参加。2022年に始まったばかりだが、廃棄寸前の生花の活用、無料塾、チャリティカフェ、一人親サポートなど、次世代の主役となる若者が、試行錯誤をしながら等身大で課題解決をする姿は、「あした」のまち・くらしづくりの活動の表彰対象候補としてふさわしい。地方の若い世代の取り組みが、受賞を通して広く周知されることで、次世代が希望を持てるロールモデルケースにもなってほしい。
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■主催者賞
多様性も認めあい、誰もが「個」の自分で生きられるよう、寄り添い共に歩む居場所創りをする。
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北海道白老郡白老町 特定非営利活動法人NPOウテカンパ
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【活動内容】
アイヌのルーツを持つ代表が、故郷白老町で「多文化共生」を目指し2020年に設立。代表自身の経験を通し、サードプレイスの重要性を感じ、助産師・看護師・介護専門士など多様な個をもつスタッフと共に居場所作りをしてきた。
設立当初より、伝承事業として「アイヌ文様刺繡講座」、母子に寄り添う「ママカフェ」、介護予防・健康促進「まちの保健室」を続けてきた。地道な活動が認められ、2021年より、白老町地域女性活躍推進事業受託、2022年から介護予防サロン・認知症カフェ受託、2023年より手話通訳講師派遣事業を受託している。
白老町地域女性活躍推進事業では、女性たちを孤立させない取り組みとして、助産師がいるママカフェ、気軽に健康相談できる看護師がいるげんきカフェ、一歩を踏み出すキッカケづくりとなる講座等を展開。一歩を踏み出そうとする女性たちに寄り添いサポートを続けている。事業始めと事業終わりの月にはピロかメノコ祭と題し、女性たちが挑戦する場を用意。
介護予防サロン・認知症カフェでは地域住民の集いの場となっており、コミュティナース(看護師・介護専門士)による情報提供、介護・認知症の知識を学びに加え、軽スポーツ、調理などを交えて好評を得ている。
手話通訳講師派遣事業は、白老町手話言語条例制定に向け動き、制定後は町内小中学校、役場、町民向けに手話講座を展開。また、情報保障として手話通訳を派遣。今後は高齢者の情報保障を視野に入れている(会議出席時の記録など)。
独自事業として、福祉を考えるキッカケづくりの場「ふくし×まちづくりフェア」を毎年開催。福祉は身近にある事を知る機会とし、会場に多様なカフェをつくったり、モルック体験を開催し世代間交流を図った。
国の補助金事業がんばろう商店街の補助金を申請し「チャレフェス×シノッ・チャレ」を開催。景品は全て白老町内の特産にし、チケットを渡して実際に店舗に出向き、白老を周遊する仕組みを作った。アイヌ文化体験、手話体験、町内の作家による体験ワークも取り入れた。
白老町に増えている外国人との交流の機会を作るため、誰でも食堂世界バージョンとし、「チャムチャムザワールド」を開催。会館近くの海岸の清掃をし、チャム通貨と交換。町内在住の外国人が母国の料理を作り、ブースを設置し、「清掃」と「食」で町民との交流を図った。
カルチャーとスポーツを同時に楽しめる「ウテカンパ スポーツ&カルチャーフェスティバル」を開催。町内の団体の協力を得て、白老発祥のゲーリング大会、デフサッカー読み聞かせ、ストリート連句、忍者体験などができ、スタンプラリーをする事で全種目に参加する仕組みを作った。隣町の北洋大学の留学生から参加要請もある。
ウテカンパはアイヌ語で手を取り合う、手をつなぐといった意味があり、町内の皆さんと共に手を取り合い未来へ進みたいと言う想いから名付けた。現在、町内のみならず、近隣市町からもお声がけいただき、手を取り合い活動している。
【評価された点】
地元の伝統文化の伝承を取り入れつつ、健康相談、介護予防、手話通訳、世代間交流、在住外国人との交流など幅広い活動を行い、行政とも連携している。助産師や看護師など専門スタッフも巻き込んでいる。先住民、女性、外国人の社会包摂を企図する地域づくり活動として評価できる。
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■主催者賞
児童養護施設とのふるさとづくり |
東京都世田谷区 NPO法人東京里山開拓団
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【活動内容】
NPO法人東京里山開拓団は、2009年に東京で生まれた会員30名ほどのボランティア団体。都内5つの児童養護施設と連携し、活動は500回以上、参加者は2000人以上となる。
児童養護施設の子どもたちとともに、ボランティア&開拓者精神を発揮して、荒れた山林や空き家などの資源を活用し、ふるさとを自ら創り出して、同時に様々な社会課題さえ楽しみながら克服して真に心豊かな社会を実現することを目指している。
児童養護施設の子どもたちとの活動を開始したのが2012年。八王子市の荒れた山林1.5haを伐り拓いて、道や広場から、ブランコ、アスレチック、雨水タンク、トイレ、石かまど、ツリーハウスまで自ら作り上げてきた。また、絶滅危惧種の鳥をはじめ、生き物の観察できる豊かな里山として保全されている。
2020年にコロナ禍がはじまり、児童養護施設との合同活動が実施できなくなった。そこで私たち抜きの児童養護施設だけで里山ライフを実践できる場をつくろうと思い立った。
空き家DIY改修の経験を重ね、2023年には八王子市郊外の里山の麓にふるさとの家「さとごろりん美山」をオープンさせた。築300年の古民家を無償で借り受けて、児童養護施設の子どもたちとともにDIY改修した。里山と小川に囲まれた豊かな自然環境があり、家には縁側、大広間、囲炉裏、薪ストーブ、コンポストトイレ、雨水タンク、バーベキュー場などもあり、本物の里山ライフが実践できる。最近では児童養護施設の休暇滞在に加えて、施設不適応の児童の緊急受入れ先としての活用も拡がっている。
2024年、都心にあふれる空き家にも着目し、共感いただける家主から現状のまま3~5年間無償で借り受けてDIY改修した自立応援の家「まちごろりん世田谷/豊島」を同時開設した。ここには児童養護施設を退所したばかりの若者7名が入居して、家賃無料提供、積立促進、生活応援、就職あっせん、ふるさとの家提供などの総合的な自立応援を行っている。入居者は退去時までに自立に必要な経済力や生活力、つながり、精神力などを身に着け、自ら羽ばたいて飛び立つ。
参加する子どもたちは、一緒に創り上げてきたふるさとのことを「自由な世界」「自分の家みたい」「一生いられる」とまで言う。児童養護施設に入る子たちの多くは、虐待などきわめて深刻な状況を経験している。そんな子たちが口をそろえてここまで言う。
特に工夫しているのはボランティアならではの運営面。プライスレスなふるさとづくりを民間のボランティアと寄付で成り立たせ、最小コストによる最大効果の実現を追求している。大人と子どもが一緒になって試行錯誤する進め方を心がけている。
私たちの活動では、開拓者精神を発揮しながら喜んで通い続ける子どもたちこそが、社会課題克服の原動力となり、大人たちも一緒になって取り組んでいる。
私たちは、みんなが「一開拓者」となってつながるところから根本的な解決策が生まれると考える。現代都市社会のひずみをよく観察し、埋もれていた資源のなかに価値とチャンスを見出す。開拓者精神を発揮しながら自然の恵みを生かし仲間と協力する。失敗を恐れずに自ら試行錯誤する。仲間との思い出とともにふるさとを自ら創り上げる。様々な社会課題さえ楽しみを見出しながら克服する。そんな開拓者精神の発揮こそが真に心豊かな社会を生み出す原動力になるはずと考えて、これからも活動を続けていきます。
【評価された点】
児童養護と里山保全を組み合わせた先駆的取り組みは、普遍性を持ちながらも細やかな運営の機微がなければ実現しえない貴重な取り組みであり、空き家対策にもつながっている。通常なかなか目の届かないところへのサポートも評価できる。
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■主催者賞
住民主体のまちづくり「津山城西」 |
岡山県津山市 城西まちづくり協議会
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【活動内容】
津山市城西地区は、城下町のまち並みが残る歴史ある地区であり、令和2年に重要伝統的建造物群保存地区に選定された。15町内会で構成され、約1600世帯(人口約4000人)が暮らしている。
城西まちづくり協議会は、平成23年より住民自治組織として始動した。地域課題解決の柱として「福祉部会」「防災防犯部会」「まちづくり部会」の3部会を作り、連合町内会や地域福祉団体(愛育委員・民生委員・老人会・青壮年会)や消防団を中心メンバーに、行政や教育施設、福祉施設と連携しながら、年間を通して活動している。また、まちの駅2館の運営による「稼ぐ地域づくり」が進められている。
◆福祉部会
子どもからお年寄りまで、住み慣れた地域でより良い生活が営めるよう、地域福祉活動を実施。具体的には、未就園児親子が集う子育てサロン「さくらんぼ」(毎週火曜日)、小学生対象の学習支援と体験活動「まちばの寺子屋」(毎週土曜日)、子ども食堂「寺子屋ランチ」(第2・4土曜日)、「高齢者見守り110番」(随時)、生活支援事業「おたすけ隊」(随時)、城西見守り台帳作成と活用(随時)、三世代交流事業(昔遊びや伝承遊びなどの行事や、公園整備)など。
◆防災防犯部会
平成10年10月に大きな水害を経験。強い防災意識の下、地区防災訓練や防災マップ作成、城西地区防災計画作成と見直し、防犯研修などを行なっている。
◆まちづくり部会
城西地区の寺社や空き家を活用した取り組みや、まちなみを活かしながら地域活性化と観光振興を目指したまちづくり活動を行なっている。具体的には、城西観光マップの作成、土産物開発、観光ボランティアガイド養成、レンタサイクル事業、まち歩きツアー企画、宵祭りや雛めぐり、コンサート、津山民芸協会とタイアップしたワークショップ、朝市などを実施している。
◆若い世代のまちづくりへの参画
令和3年、宗派の枠を超え、城西地区の若い住職たちが「城西若僧会(じゃくそうかい)」を結成し、城西の寺社を巡りながら色々な体験(抹茶・写経写仏・座禅瞑想)をする「先達といく おかげめぐり」を始めた。マスコミや雑誌に取り上げられ、インバウンドも増え、年々参加者が増加する人気のツアーとなっている。
また、2年前に30代・40代の青壮年が「城西人力車隊」を結成。城西地区最大のイベント「津山・城西まるごと博物館フェア」などで活躍している。
【評価された点】
「福祉部会」「防災防犯部会」「まちづくり部会」の3部会を作り、地域住民が主体となって多岐にわたる事業を展開している。また、まちの駅の運営により、資金面での自立性・継続性が認められる。
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■主催者賞
多世代交流から地域の教育力を底上げする
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岡山県岡山市北区 特定非営利活動法人だっぴ
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【活動内容】 ◆中学生だっぴ
年1回の学校行事として、「中学生×大学生×大人」の対話形式のワークショップを中学校に導入。少人数グループでの対話を通して、中学生が、自分の価値観や過去の経験、未来の目標などについて、大学生や大人たちと語り合える場を提供している。地域の大人たちは、個人的なボランティアあるいは企業のCSR活動として参加。グループファシリテーターを務める大学生は、県内10を超える大学から約250名がボランティア登録をしている。大学生は、約4時間のファシリテーション研修を受講し、中学生が異なる立場の人たちと安心して対話ができるよう、空間づくりのスキルを磨くことができる。
中学生だっぴの活動を開始した2015年から2023年まで、県内22 市町村、45 校の中学校で実施。2023年度までに8,050人の中学生が参加し、大学生延べ2,949人、大人延べ4,396人がボランティアとして参加協力した。
◆中学生だっぴ実施体制
中学校区あるいは市町村単位で、地域の人たちが「だっぴ実行委員会」を組織し、自分たちの力で「中学生だっぴ」を企画運営する。特定非営利活動法人だっぴは、実行委員会に企画運営のノウハウを提供し、企画運営に係る費用は自治体あるいは学校が負担する。現在9つの実行委員会が組成され、これまでに約100名の地域の人たちが企画運営の中心を担った。また、実行委員会の主管として、教育NPOやPTA、地域学校協働本部、公民館、有志の大人など、様々な団体やキーパーソンが協働している。
◆地域の教育力を底上げする教育機会の開発と実践知の共有
(中学生だっぴ以外の)教育プログラムの開発を、特定非営利活動法人だっぴ単独あるいは実行委員会と協働して行う。教育プログラムのフォーマットや実践知を、実行委員会のネットワークで共有することで、他の地域にも影響を及ぼし、お互いの地域で高め合いながら教育力を底上げすることができる。実践例として、中高生の居場所および活動拠点となる「ユースセンター」づくり、②ワークショップ開発(タイムテーブルや進行スライドを協力団体に提供)、校内フリースペースを開設しての「放課後キャリア探求」の実施などが挙げられる。
【評価された点】
地域で最も重要な資産である「人」を育てることに着目した、ありそうであまりない活動。企画運営のノウハウを地域に共有することで、より広がりを持った活動へと発展させている。また、県内10を超える大学から約250名がボランティア登録をしている点、約4時間のファシリテーション研修で大学生のスキルを磨いている点も評価する。
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■主催者賞
前原での学生の挑戦による街の活性化
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福岡県糸島市 特定非営利活動法人ENGAWA Project
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【活動内容】
2018年、九州大学の学生が「前原を学生街に」を理念に、立ち上げた学生団体。現在は地域住民と共に4つの常設プロジェクト、その他イベントを多数運営している。6年の歳月を経てNPO法人となり、現在では累計100名以上の学生が関わる一大プロジェクトへと成長した。
地域ニーズに応える事業を通じて収益を上げ、それをさらなる学生の挑戦資金として活用する「稼ぐNPO」の実現を目指している。さらに、学生の挑戦を促すことで、地域資源を活かした魅力再興、そして将来的には、IターンやJターンによる定住者の増加にも繋げていくことを目指している。
〈常設プロジェクト〉
(1)空き倉庫を活用したギャラリー事業
学生と地域住民のDIYで、工具店の倉庫だった空間をギャラリースペースとしてリノベーションした。この空間を活用し、外部利用者向けにスペースの貸出運用と、イベントの企画・運営を行っている。2023年7月には、商店街の店舗と協力して「モザイクアート展」を実施。この他にも、糸島で活動するアーティストや、九州大学のサークル活動を誘致してイベントを実施し、学生と地域の関わりを広げ、地域の文化活動の振興に寄与してきた。
(2)地域住民と共に立ち上げたコミュニティラジオ事業
「防災無線を作りたい」という糸島に住む70代男性の想いから、学生と地域の大人とが協力して作り上げたコミュニティラジオ企画。構想段階から参画し、企画運営の補助に携わり、3年間の活動で登録者数は700人以上となった。現在では、隔週木曜日に放送を担当している他、年4回の全体企画でも活躍中。大学進学をきっかけにこの地域に来た学生たちが、「よそもの」の視点から前原の街や人の面白さを再発見し、世界へと発信している。
(3)古民家をリノベーションした民泊事業・学生が住まい、友達の家となるシェアハウス事業
篠原にある空き家を学生がDIYし、ゲストハウスとして再興した事業。2023年2月に学生が居住するシェアハウス(現在2箇所)、2024年6月にはゲストハウスの開業に成功した。2024年6月時点で、3名の学生の居住と、海外旅行者を含む7名の宿泊が決定している。
また、昨年夏頃から改修作業と並行して、大手飲料会社とコラボした体験イベントも実施。漆喰塗りや流しそうめん、竹箸づくりなどの体験を通して、地域内外を問わない幅広い世代との交流や、地域資源を楽しむ機会を提供してきた。この古民家に関わるたくさんの学生・宿泊者・地域住民などの想いを紡いでいくゲストハウスを目指している。
(4)学生と地域をつなぐ学生居酒屋の運営
駅前の商店街にあるカフェ店舗を休業日に間借りすることで、営業を可能にした学生居酒屋。同世代が営む店なら学生も入りやすいのではないかと考え、2024年2月からこのプロジェクトを始動。地域住民や、メンバーの友人の学生などを中心に、総勢136名(営業回数は14回)の来店があった。また、通常の営業に加えて、地域のイベントにも出店するなど、活動の幅を広げている。
【評価された点】
大学生が主体となり、地域住民と協力しながら多様な活動を展開している。事業により収益を確保し、それを学生の「挑戦資金」として活用している点も評価できる。
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■振興奨励賞 |
岩手県大船渡市 株式会社バンザイ・ファクトリー 三陸椿物語 誰一人取り残さない
東日本大震災を契機に、地域資源である椿を使った商品開発を開始。2024年5月時点で岩手・宮城沿岸地域の障がい者施設12ヶ所と連携。また、引きこもりや生活困窮者、内職、精神病院での作業療法、高齢者のデイケア等に活用され、合わせて約70名の椿葉生産体制を作り上げた。また、被災地への椿の植樹や、地元学生に向けたキャリア学習「椿学習」を行っている。 |
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東京都板橋区 あじさいの集い富士見 人々の笑顔を求めて投じた一石が広がる波紋
自宅を改修して、月2回誰でも利用できる子ども食堂「にっこりキッチン」や、高齢者のための健康教室を開設した。その他、ひとり親等の家庭へのフードパントリー、講演会やイベントの開催、問題を抱えた家庭への訪問活動、学習支援、ヤングケアラー支援、相談事業など、幅広い事業を展開している。 |
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神奈川県厚木市 一般社団法人コミュニティカフェ荻野 地域住民が協力して自由な交流の場と絆を深め互いに協力し合う地域社会を実現し、住みよい街にすること
厚木市鳶尾団地内に、お年寄りの居場所「Tobioギャラリー」を設立。ここを拠点として、高齢者の生活上の困りごとの支援を実施している。また、厚木市と協働して、地域コミュニティ交通(ココモ)を立ち上げ、今年の3月から本格運用。その他、幼児から大学生までの若い世代との交流事業を毎月実施している。 |
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福井県三方郡美浜町 特定非営利活動法人ふるさと福井サポートセンター 空き家を通じて地元の地域活性を目指します
空き家所有者とそこに住みたい人とをマッチングする活動を行う。空き家所有者に早期決断を促す川上対策を進め、年3回の空き家マッチングツアーの開催、空き家片付けイベント、空き家の値段シュミレーションソフトや空き家調査管理システム「ふるさぽマップ」の開発など取り組みを進めている。 |
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長野県長野市 非営利ボランティア団体「天空の里 いもい農場」 中山間地域に4世代が集う食農体験活動
親子からシニアまでの幅広い世代を対象に、食育・農業体験の場を提供。自分たちで育てた野菜を収穫し、調理し、世代間交流を楽しんでいる。また、田んぼの生き物探し、集落散歩、焼き芋やクラフトなどのイベントを実施。小さな集落に都市部の人が集い、交流人口が生み出されている。 |
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静岡県富士市 一般社団法人松野地区まちづくり協議会 課題解決型事業への転換
中学生以上の全住民を対象としたアンケートを実施し、その結果を基に、イベント主体だった既存の活動を一新。また、持続可能な活動のため、団体を一般社団法人化した。住民のニーズに沿い、日曜朝市、子ども食堂、公共交通(デマンドタクシー)の料金一部負担、SNSやHP開設による情報発信の強化、住民が共用できる物品の拡大などに取り組んでいる。 |
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静岡県富士宮市 富士宮市青木平区自治会 町づくり「10年・20年先も住んでみたい青木平」をめざして!
10年後、20年後の少子高齢化を見据えて、①ホームページの開設、②インフラ整備(階段の手すり設置、道路の改修工事等)、③生活支援(移動スーパー誘致、有料ゴミ出し支援)、④空き家対策、⑤最大イベント「秋まつり」実施など、将来に向けた取り組みを実施している。 |
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静岡県三島市 一般社団法人おたまちゃん食堂 子ども達が中心の多世代交流の居場所作り
子どもたちの食と生活の支援活動を行う。地域の高齢者がボランティアとして活躍する子ども食堂、学校に行きづらい子どもたちの居場所「おたまちゃんハウス」、教員や発達障害の支援員が学習指導を行う「おたまちゃんスクール」、フードパントリー、子どもたちの声や悩みを聞き取る移動駄菓子屋など、地域の支援拠点として活動を進めている。 |
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静岡県牧之原市 勝間田区絆づくり事業 ゆうゆうらんどで出会おう遊ぼう集まろう
全7回のワークショップで、まちづくり計画を策定。公園「ゆうゆうらんど」を拠点に地域づくりを進めている。「ゆうゆうらんど」広場を芝生化したほか、大規模鬼ごっこなどのイベントの実施、ベンチなどの設備修理、イルミネーションの設置など、様々な取り組みを地区住民の手で行っている。また、区便りやラジオ番組を通して活動の情報発信を進めている。 |
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京都府長岡京市 八条が丘自治会 地域みんなのジチカツへ。会員制廃止への挑戦
活動資金に任意の協力金を充てることで、昨年から自治会の会員制(会費制度)を廃止した。会員制の廃止により、役員の業務負担の軽減のみならず、夏祭りや市民大運動会等のイベントに誰でも参加できるようになり、地域の活性化に繋がった。 |
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大阪府堺市南区 御池台校区連合自治会 『どんな人にも住みやすいまち御池台』を目指して
泉北ニュータウンの一角にあり、連合組織として14の自治会を擁する。2016年に『どんな人にも住みやすいまち御池台』をスローガンに「地域福祉活動計画」を作成。他団体と協働し、夏祭りやファミリーマラソン等のイベント、子育て支援、新聞発行やSNSでの情報発信、防災訓練、買い物支援、登下校時の見守りや夜間パトロール、ボランティア喫茶など、幅広い活動を展開している。 |
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兵庫県神戸市西区 月が丘自治会 住民自治によるオールドニュータウンの活性
主な活動として、①アライグマやイノシシの出没を防ぐため周辺緑地の間伐作業、②集会所を活用し放課後の子どもの居場所「わんぱくクラブ」と高齢者の居場所「なかよしサロン」の運営、③地区内唯一のスーパーの店舗存続に向け買い支えの取り組みなどの活動を展開。急激な高齢化や地域のつながりの希薄化という地域課題に挑戦している。 |
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広島県呉市 一般社団法人「くれ・ひと・まち情報応援団」 「街あるき」と動画で学ぶ、街の歴史と魅力
海軍の街として発展し、歴史的建造物や文化遺産など数多く見ることできるディープな呉の魅力を改めて掘り起こそうと、メンバーが何度も試歩をして探索するコースを作り、月に1回のペースで街歩きを実施。また、呉の複雑な地形がよくわかる鳥観図を採用したオリジナルの街歩きマップの自費出版や、ドローンを使った動画制作(ナレーションは呉三津田高校の放送部)などを通して、呉の街の魅力を全国に発信している。 |
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山口県下関市 NPO法人Kananowa 大人も子供もキラキラ輝いて生きよう
子どもたちへの支援として、①夕食支援(毎日170食~200食用意)、②学習支援(放課後学習教室や、中高生向けの夜の勉強会、習い事教室等)、③子どもだけで参加できる自然体験や社会見学、④地元企業と連携したキャリア教育や職場体験などを行う。不登校の子どもたちの居場所にもなっている。 |
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香川県小豆郡土庄町 小豆島・迷路のまちアートプロジェクトMeiPAM 古民家改修による、まちなか再生
過疎化の進む小豆島の商店街を復活させようと、アートを主軸とした観光事業に取り組む。特に2018年に開館した妖怪美術館はインバウンド観光の呼び水となった。「迷路のまち」エリア内で6つの古民家を再生、7つの店舗を運営し、主要な観光地に仕立て上げた。観光客はコロナ前で5倍の10万人に増加。ナイトミュージアムや「妖怪bar」など、夜の観光振興にも力を入れている。 |
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高知県高知市 久重naturalチーム 久重のまちづくりに参画~子どもたちの躍進~
地域のサポートを受け、小中高生が里山を舞台とした体験活動を展開。野草のブレンド茶の考案、ホタル保全啓発、SDGsの冊子づくりなど、幅広い活動を行い、地域内外に久重の魅力を発信している。さらに、「久重のまちづくり計画」策定会議への参加を契機として、久重地域連携協議会内に「久重youth」部会を創設。主体的にまちづくりに参加し、挑戦を続けている。 |
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福岡県豊前市 枝川内あじさい祭り実行委員会 小さな村の大きな挑戦「日本一のアジサイランド」
集落の農業基盤整備事業により生まれた農地法面の活用をきっかけに「日本一のアジサイランド」を目指して、集落一丸となってあじさいを植栽し、今では1万6千株を有する一大観光地となった。枝川内あじさい祭りやフォトコンテストの開催、集会所での飲食店営業、住民交流を図るサロンの運営、民泊などに取り組み、あじさいを核とした共存共栄のむらづくりを進めている。 |
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佐賀県唐津市 NPO法人WeD 高校生の主体性を地域とともに育む
高校生の「○○したい」を支援しながら、主体性を育む事業に取り組む。高校生がリノベーションした古民家を拠点に、4チーム(①SUPで無人島に渡り海岸清掃、②古民家で高校生カフェ、③まちなかで文化祭、④音楽フェスのボランティア運営)で活動。高校生が、親や友達以外の人との「ナナメの関係」を築き、広い視野で自分の進路を見つけられるよう、取り組みを進めている。 |
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鹿児島県霧島市 一般社団法人大隅横川駅保存活用実行委員会 明治の木造駅舎を核としたまちの活性化
明治期の木造駅舎「大隅横川駅」を核としたまちの活性化を進める。駅周辺の景観を整備し、構内で季節ごとにイベントを開催。また、駅舎に機銃掃射痕があることから、平和の発信地として、記録誌の発行やコンサートの実施などに取り組む。その他、行政に要望し、駅構内に隣接する公園を建設。憩いの場として整備している。 |
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鹿児島県鹿児島市 喜入マナビバプロジェクト つわぶき 大人を巻き込み創る喜び入るまち
鹿児島市喜入地域で、自習室やイベントを開催し、小中高生の学びのサポートを行う。これまで、自習室を18回、学習サポーターを招いた「質問できる自習室」を10回、天体観測会やミニ夏祭りなどのイベントを18回実施し、参加者総数は800名を上回る。発案から運営まで中高生の手で行い、地域を巻き込みながら活動を進めている。 |
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