「あしたのまち・くらしづくり2006」掲載
<食育推進活動部門>あしたのまち・くらしづくり活動賞 振興奨励賞

地域住民の食生活改善推進―何をどれだけどのように食べるか―
茨城県鹿嶋市 鹿嶋市食生活改善推進連絡協議会
あゆみ

 鹿嶋市の食生活改善推進協議会は、平成7年に旧鹿島町と旧大野村が合併して誕生しました、平均年齢60代の女性ボランティアグループです。
 鹿嶋市は、鹿島神宮の鎮座で信仰文化とJリーグの強豪鹿島アントラーズのホームタウンでもあり、歴史とスポーツ文化の根づいたまちです。
 私たち、食生活改善推進協議会はすべての健康のみなもとである「食」のバランスに重点をおいて、「何を・どれだけ・どのように食べるか」を活動の中心に据え、平成18年度は「健康日本21」の地方版「健康かしま21」の行動計画にそって、市と協働での子どもの食育に取り組むことになりました。


対象は小学生です。

 大人を対象としての事業は、平成12年度から全国で取り組んでいる、ヘルスサポーター養成講座、鹿嶋市でも県協議会からの委託事業を平成12年と平成15年に実施、平成16年度は鹿嶋市食生活改善推進協議会独自の事業として2回、平成17年度は市と食生活改善推進協議会が協働で「何をどれだけ食べるか〜からだと食べ物の関係〜」を実施しました。
 5回シリーズで、生活習慣病(高血圧・糖尿病・高脂血症)予防法と500キロカロリーの献立で料理実習をしました。


現在までに、約100名の市民が参加しています。

 「私たちの健康は私たちの手で」は食生活改善推進協議会のスローガンです。特に自分の適正体重を維持する食事の量を知り自分の健康は自分で守れる人(ヘルスサポーター)を増やして、健康寿命の延伸に貢献したいと思っています。


自主学習

 市協議会は、毎年4回程度、最新の社会情勢に応じた勉強会を実施する。
 乳製品と和食のドッキングは年1回実施、乳業協会のお世話になりながら、乳製品の普及のため次の事業につなげている。


親子クッキング

 年2回程度、夏休みを利用して、地区まちづくりセンターなどを拠点に子どもが喜び、自分でも作れる献立を中心に、必ず乳製品の摂取を促すおやつも加えて実施する。毎回好評を得ている。


ヘルスサポーター養成事業

 健康日本21や食育基本法の主旨を踏まえた講義と500キロカロリーのバランス献立で調理をする事業を鹿嶋市と協働で、毎回違うテーマで5回実施した。
 この事業は、平成13年度、県食生活改善推進協議会から補助金をいただいて実施した事業を継続して、市の食生活改善推進事業として実施している。何をどれだけどのように食べるかをいろいろな料理をまじえ連続5回学習し理解を深めた。


広報活動

 市の事業「みんなの広場」など市民の集う機会に「健康は正しい食生活から」などのリーフレットと献立集を配布してBMI(体格指数)の普及を図る。献立集は喜ばれた。


市の事業時の試食提供

(1)総合健診時のがん予防食提供
 毎年4月の総合健診で、「みそけんちん汁」を薄味、具たくさんで市民に提供している、胃がん健診のため食事をしていないので、大変喜ばれている。
(2)幼児健診時の試食提供
 7か月児育児相談時に離乳食を作って試食をしてもらうと同時に育児の相談も受ける。
 1歳6か月児の健診時におやつを提供して試食をしてもらい育児の相談も受ける。
 県内の特産物の活用や地産地消の伝達者として、郷土料理の継承にも取り組んでいる。