「あしたのまち・くらしづくり2007」掲載
<企業の地域社会貢献活動部門>あしたのまち・くらしづくり活動賞 振興奨励賞

音楽を通したふれあいと地域社会貢献
東京都千代田区 富国生命保険相互会社 広報室
 フコク生命では、全国各地で「フコク生命チャリティコンサート&訪問ミニコンサート」を開催しております。これは、無料のクラシックコンサートを開催し、会場でチャリティ募金のご協力をお願いし、開催地の社会福祉団体に寄付する活動とチャリティコンサートの翌日に特別支援学校(旧養護学校)や障害者施設、児童擁護施設、老人福祉施設などへ訪問して40分程度のコンサートを行なう活動です。
 これらの活動は、まず平成元年11月に東京内幸町本社ビルのエントランスホールに特設ステージを設けてのクラシックコンサート「フコク・サロンコンサート」から始まりました。これは、当社とお客さまとの「音楽を通したふれあい」と「若手音楽家に発表の場を提供すること」をテーマに開始され、コンサートの運営は、出演者の選定、交渉から設営に至るまで、ほとんどを当社職員による「手作り」で運営されました。
 そして、平成5年度の創業70周年を機に、この「ふれあい」の輪を全国に広げ、また少しでも地域福祉にお役に立てるよう、「チャリティコンサート」として開始いたしました。チャリティコンサートにおいても「手作り」の精神は引き継がれ、各地の支社のスタッフによって、コンサートが運営されております。会場でご協力いただいたチャリティ募金は、開催地の社会福祉協議会を中心に地元の社会福祉団体へお届けしております。
 また、平成15年度の創業80周年から、さらに社会に貢献できるよう、チャリティコンサートの翌日に出演者とともに特別支援学校(旧養護学校)や障害者施設、児童養護施設、老人福祉施設などへ訪問して小公演を行なう「訪問ミニコンサート」活動を開始しました。これは、普段、プロの演奏家の「生の音楽」に触れる機会の少ない方々への「音楽の贈り物」をお届けする活動です。
 新しい試みとして平成18年度からは、チャリティコンサート会場に障害者団体をお呼びし、日ごろの製作物のチャリティバザーを一部地域実施しております。また訪問コンサートにおいても、フコク生命の職員も出演者とともに学校や施設の方に楽しんでいただく「職員参加型訪問コンサート」を開始しております。「場」を提供するだけなく、当社の職員自身がアーティストとともに何ができるかを今後も検討していきたいと思っております。
 今後の展開として、現在ご協力いただいている演奏家に方々を当社の「パートナー・アーティスト」として呼称し、アーティストとともにさらにこの活動を発展させていきたいと考えております。また、この「パートナー・アーティスト」がナビゲーターとなって、若手演奏家を紹介していく「フレッシュ・アーティスト・シリーズ」の実施を検討し、コンサート活動当初の「若手音楽家に発表の場を提供する」活動も行なっていきたいと考えております。また、親子向けの「ファミリーコンサート」も実施を予定しており、「良質の音楽を子どもたちに提供する」機会もご提供していけたらと考えております。