「ふるさとづくり2001」掲載
<集団の部>ふるさとづくり振興奨励賞

地域づくり、青少年育成、環境保全
山梨県中道町 中道南地区 エコニンジャクラブ
 子育てをはじめ、ゴミ・食・汚染の問題など、いろいろな課題は、家庭の中だけでは解決できないことを知った。それに今の教育が、本来あるべき(命を大切にする)姿ではないことに気付き、まず地域が変わらなければと、地域への働きかけとともに「こどもエコクラブ」をつくり活動を始めた。しかし、子どもたちは無力であり、環境問題は大人の問題であることから、子どもと大人の「中道南地区エコニンジャクラブ」(代表・中込政美さん、メンバー数・43人)を平成7年に結成した。
 そして、分かりやすく、体験によって、自ら考え行動する人間を育むことを目的に、子どもたちがやりたいこと、大人たちが伝えたいことを行事に組み、“楽しく・役に立つこと・やってみよう”をモットーに、調査や環境観察会、食を考え作る、地域での交流や体験活動を活発に実践している。


体験を通して行動の楽しさ学ぶ

 調査では、目に見えない、水・空気・川の汚れ、水道水の残留塩素、電磁波、ゴミなどを調査分析、見えるように表に現し考える。食を考えるは、豆腐・おやつ・パン・すいとん・味噌・餅などを作って食べる。農作業(種まき・田植え・稲刈り・収穫祭)を通じ、食べたり、作ることの楽しさ、大切さ、難しくないことを知らせる。また、農薬、自給率、食品添加物、化学物質なども学ぶ。
 環境保護の行動力をつける観察会は、水辺・畑・公園・星・月・蛍・冬鳥などを通じ、自然環境で生物が共生していることを知らせる。また、リサイクルバザーや植林などの体験を通じ行動する楽しさ、現場に立つことを教える。
 地域との交流では、身近な方々を講師に招き、教えてもらうことによって、地域にはいろいろな人がいることを知ってもらう。さらに、自然の中での楽しみは、草木染め、川遊び、木工や竹細工、きのこのほだ木作り、つるでかごを編む、山登りなどで、この行事では、ゴミを出さない生活を体験している。
 このクラブ活動は、6年目を迎え、年々参加者も増え行動力も出てきている。町の広報や新聞、テレビ、ラジオでも報道され、地域住民の協力や関心も高まっている。