「ふるさとづくり2001」掲載 |
<企業の部>ふるさとづくり振興奨励賞 |
中心商店街の活性化に向けて |
沖縄県那覇市 壺屋やちむん通り会 |
300年の伝統を持つ、やちむん(焼物)の里・壺屋は、那覇市の中心街に位置し、現在も数々の文化遺産が残る歴史の街。13年前「壺屋やちむん通り会」(代表・田野多榮一さん、メンバー数・45人)を結成。通り会を始め中心商店街の活性化、歴史と伝統文化の街に相応しい、街づくりを考え、琉球石灰岩を敷き詰めた石畳道の建設、壺屋祭りや大陶器市の開催、都市景観形成地域指定に向けての取り組み、市立壺屋焼物博物館との協力等、積極的な活動を実践し成果をあげている。 リーダー的存在で頑張る壺屋やちむん通り会 4年前、市立壺屋焼物博物館の建設にともない、市の計画にやちむん通りのコミュニティ道路建設の説明を受けた。地区にマッチした、住民主体の道づくりを目指し「壺屋の道を考える会」を町民会・通り会等4団体で構成、ワークショップを開き徹底的に話し合った。関係機関に地区のアピールを働き掛け、国の特別予算を獲得、平成10年12月完成した。街並みに合った石畳の道は昨年、国土庁長官賞を受賞した。美しい石畳道は、住民の誇りであり清掃、緑や花を増やす活動が活発になった。 次に、今年12回目を迎える「ピース・ラブ・マチグァー&壺屋まつり」が中心商店街の平和通り周辺、11通り会が参加し毎年開催される。3年前までは、市の主導や援助もあったが、現在は商店街主体に切り替わり、悪戦苦闘で定着させてきた。今年、やちむん通り会は企画を担当、イベントのプログラムから出演者交渉・予算・進行等、重要な役割を担っている。まつりは、沖縄サミットの興奮さめやらぬ7月29日に決定した。 同会は、このまつりの前後に大陶器市を独自に行ってきた。今年は、サミット記念大陶器市とし、町民会・窯元組合と3者合同で、集客や売り上げの伸びを期待し、計画を練っている また、壺屋地区は、首里地区に続いて「景観形成地区指定」を受ける調査の最中である。同会は住民会議を開き、作業部会の検討会を重ねながら、指定を受ける段取りを整えている。 壺屋焼物博物館は、沖縄焼物文化の中心的存在である。石畳道完成記念まつりや壺屋やちむん通り展を同館と合同開催、成功した。今後も協力関係を深め、街の活性化を図って行く。 |