「私たちの生活学校」144号掲載
メンバーからのメッセージ

みんながひとつになって子育てを手助けする時
佐賀県・中原町さくらの会生活学校 代表・堤 定子
 私たちさくらの会のメンバーは28名で、男性もいます。一緒に花の植え替えや草取りをするときは、和気あいあいで、楽しく活動しています。もう15年目を迎えました。
 ここに本会の活動状況の一端を紹介させていただきます。


わが町の目標実現に向けて

(1)環境美化活動
 わが町の目標であります「いきいき四季のまち・なかばる」を目指して、環境美化活動に力を入れてきました。町内の公共施設周辺やJR中原駅構内にフラワーポットを置き、花の植え替えをしてきました。町民の方々からは「いつもきれいに花を植え手入れをしていただき、ありがとうね」という声がようやく聞かれるようになりました。大変うれしいことです。私たちの励みになり、やる気を起こしてくれます。

(2)健康と福祉のまちづくり
 わが町のもうひとつの目標「健康と福祉のまちづくり」にかかる諸行事にも参加しています。講演会があったり、町内各地区からの参加者がグループに分かれて何回も話し合いを持ったりしています。もちろんグループの中には町行政の方々も入っています。
 また、子どもグループ、成人グループ、高齢者グループという年齢層のグループに分かれての意見発表会もありました。私は子どもグループの中に参加してみました。
 今の子どもたちの特徴として、@アレルギー体質の子が多い、A子どもの交流できる場が少ないため人間関係がうまくつくれない子が増えている、B我慢ができない、C集中力がない、などさまざまな気になることがあげられました。


教育委員会・公民館行事への積極的参加

 元来子どもは、のびのびと外遊びをし、その遊びを通して友だちとの人間関係を築いたり、生活をするために必要な「生きる力」を身につけたりしていくものだ、と私は思っています。
 そこで、私たちさくらの会では、教育委員会行事や公民館行事にすすんで参加し、子どもたちと地域住民との交流の場づくりに力を入れていくことにしました。幸いにも子育て支援事業とのかかわりについての指定を受けましたので、町に支援を依頼し、公民館長、社会教育係と計画を練り、計画に沿って実践しました。

(1)風の子元気スクール
 学校週5日制にかかわって第3土曜日の「風の子元気スクール」における花壇づくり、花の手入れや折り紙で花を折ったりしました。夏休みには、花壇の手入れのあとゲームをしたりして、子どもたちと楽しい時間を過ごしました。

(2)宿泊体験学習会
 この宿泊学習体験は公民館の事業です。子どもたちと一緒に料理を作った楽しさをまた味わいたいと思っています。
 この他、中学生と「みんなで花壇を作ろう」小学校4年生(90名)とのボカシ作り、5、6年生とのもちつき大会、おでん作りと試食会などを行ないました。
 保護者はもちろん、老人会、民生委員、婦人会など地域全員で子どもを守り育てていくことこそ今の時代には大切ではないでしょうか。生活学校全員がひとつになって子どもたちを育てあげるべく手助けとなる時が今だと私は思っています。がんばりましょう。